広告
大切な方がご危篤・ご逝去されてからご葬儀までの基本の流れと、そのときご家族がやるべきことをまとめました。
ご危篤を告げられたりご逝去されると、ご家族は慌ただしく時間に追われ、精神的にも計り知れない負担がかかります。お見送りの準備をする余裕はほとんどありません。気持ちを落ち着かせ、しっかりと考えられる生前のうちに備えておくことが重要です。
事実、準備をしておかなかったばかりに、ご葬儀を終えた後に「こうしておけばよかった」と後悔する方は少なくありません。
大切な方のためにご家族がしてあげられることはたくさんあります。
ご危篤・ご逝去からご葬儀までの基本の流れに沿って、生前から準備を進めていきましょう。
危篤・逝去からご葬儀までの流れ
体調を崩されてから、危篤を告げられるまで。そして、残念ながらご臨終を迎えたとき。
生前からご葬儀までの一連の流れと、そのときご家族がやるべきことを確認しておきましょう。
- 生前(ご逝去 数ヶ月~数日前)
・葬儀社選び
・事前相談
- 危篤(ご逝去 数日前〜数時間前)
・医師を呼ぶ
・家族や親族へ連絡・呼び寄せる
・ご葬儀に備える
- ご逝去当日
・医師や看護師による処置
・葬儀社へ連絡
・ご親族へ連絡
- ご逝去 1時間~数時間後
・搬送、安置
- ご逝去 1時間後~翌日
・葬儀社との打ち合わせ
- ご逝去から2〜3日後
・納棺
・お通夜
- ご逝去から 3~4日後
・告別式
・火葬
- ご葬儀 1週間後〜
・ご葬儀後の手続き
・法要、納骨
生前(ご逝去 数ヶ月前〜数日前)
葬儀社選びをはじめる
生前から葬儀社選びを始めます。複数の葬儀社を比較し、理想の葬儀社を探しましょう。
少なくとも3社ほどの葬儀社から見積りや資料を取り寄せると、良い葬儀社を絞り込みやすくなります。
葬儀社を選ぶときは、つい価格が気になってしまいますが、見積りの費用だけで判断するのは失敗のもと。お見積りの詳しい内訳、サービスの品質、ご葬儀後のサポート内容が手厚いかどうかも比較します。
事前相談(生前相談)する
絞り込んだ葬儀社の中から、ご葬儀を安心して任せられそうだと感じる葬儀社1つを選びます。
葬儀社に事前相談(生前相談とも言います)をして、大切な方をどのように送ってあげたいか相談したり、費用やスケジュール、斎場選び、家族葬のメリット・デメリットなど、ご葬儀についての疑問や不安を解消しておきましょう。
事前相談の方法は、葬儀社相談窓口での電話相談、病院やご自宅での対面相談のほか、ファミリーレストランなどご指定の場所での対面相談も利用できます。
大切な方がご危篤をに告げられたり、ご逝去されてからでは、ご家族は冷静に考えたり判断することが難しくなります。必ず生前のうちに葬儀社を決め、事前相談しておくことが大切です。
その他の生前の準備
- ご危篤やご逝去を知らせる人の連絡先を控えておく
- ご安置場所を決めておく
- ご家族との大切な時間を過ごす
生前のうちに必ずやっておく準備は、こちらで詳しくご紹介しています
-
後悔する前に!生前に必ずやっておくべき準備4つ
続きを見る
危篤(ご逝去 数日前〜数時間前)
医師を呼ぶ
病院以外の場所でご危篤になったら、すぐに救急車を呼び、病院へ搬送してもらいます。ただしご自宅で看取ることを前提としていてご危篤になった場合は、かかりつけの医師に連絡し、すぐに来ていただきましょう。
病院から危篤の状態だと連絡があった場合は、ご家族はすぐに駆けつけます。
家族や親族へ連絡・呼び寄せる
危篤を告げられたら、ご家族様やご親族、親しいご友人に連絡します。
危篤となったときに連絡する人を生前から決めておき、リストにまとめておくと慌てず連絡ができます。
看取りに立ち会ってほしいご家族やご親族を呼び寄せます。
危篤の状態がどれだけの期間続くかは、当然ながらわかりません。遠方から駆けつけるご家族やご親族は、交通手段や滞在日数により、体力的・経済的な負担がかかることも。お仕事や学校など、その方の生活への配慮も必要になります。
危篤となったとき、看取りに立ち会う予定の方をご家族内で話し合っておき、生前のうちにあらかじめ決めておきましょう。
ご葬儀に備える
- 現金・通帳を準備しておく
現金や通帳の準備をしておきます。
ご臨終を迎えた場合、入院費や葬儀費用は後日に支払いができることが一般的です。一方で、僧侶へのお布施や飲食費など、すぐに現金が必要になる場面も多くあります。 - ご葬儀を依頼する葬儀社を探す
体調が急変したり不慮の事故にみまわれた場合を除き、生前のうちに複数の葬儀社から見積りや資料を取り寄せて、葬儀を依頼する葬儀社を1つ選んでおきます。
もし特別なご事情により、ご危篤の時点でまだ葬儀社が決まっていない場合は、すみやかに葬儀社を探す必要があります。
ご危篤になったときに何よりも優先したいのは、大切な方の看取り。まだ葬儀社が決まっていない場合もまずは付き添いに集中し、小康状態が続くなど容態が少し落ち着いたときを見計らって、葬儀社を探しましょう。
ご危篤になると状況は緊迫するため、葬儀社をじっくり探したり、比較検討する時間は実際ほとんどありません。
お急ぎでも対応可能な葬儀社に電話相談をしたり、病院のロビーなどで対面相談をして決めるとスムーズです。
危篤に備えてやっておく準備はこちら
-
ご家族が危篤になったとき、何をする?流れと生前に準備すること
続きを見る
ご逝去当日
医師や看護師による処置
ご逝去されたら、まずは医師による死亡確認が必要になります。
病院でご臨終を迎えた場合は、医師によるご逝去の確認と、看護師によるお体の処置(エンゼルケア)をしてもらいます。
ご自宅で、かかりつけの医師立ち合いのもとご逝去された場合は、その医師にご逝去の確認をしてもらいます。
ご自宅や外出先で急死されたなど、ご逝去の時に医師が立ち会っていない場合は、警察を呼びます。事件性がないかどうか調べるための検死が必要になります。
葬儀社に連絡する
ご逝去されたら、あらかじめ決めておいた葬儀社へ連絡し、ご安置場所まで故人様をお運びする搬送車を依頼します。
状況によっては、ご逝去されてから退院まで滞在できる時間はわずか2、3時間ほどという病院も。葬儀社への搬送の依頼は、ご逝去後すみやかに行わなければなりません。
ご逝去までに葬儀社を決めていなかった場合は、ひとまずご安置場所までのご搬送だけを葬儀社に依頼することも可能です。
ご搬送のみを依頼した場合は、ご安置場所に移動してから、ご葬儀を依頼する葬儀社をあらためて探しましょう。
ポイント
病院から葬儀社を紹介されたら
ご逝去後、病院から葬儀社を紹介されることがありますが、断ることができます。
一般的に病院提携の葬儀社は、ご葬儀の依頼があってもなくてもスタッフが病院に常駐することで人件費がかさみ、その結果、ご葬儀にかかる費用が高額になる傾向があります。
ご親族に連絡する
ご逝去されたことを、看取りに立ち会わなかったご親族へ連絡します。葬儀社へ搬送依頼を済ませてから、連絡しましょう。
菩提寺とお付き合いがあるご家族は、菩提寺にも連絡してご逝去されたことを伝えます。
特定のお寺とのお付き合いがないご家族は、葬儀社に僧侶を紹介してもらうこともできます。
ご逝去されたときにやるべきことは、こちらで詳しくご紹介しています
-
ご家族が亡くなったらすること・逝去からご葬儀までの流れ
続きを見る
ご逝去 1時間〜数時間後
ご搬送・ご安置
ご逝去後、葬儀社に電話で連絡をすると、最短30分ほどで葬儀社のスタッフが駆けつけます。ご指定のご安置場所まで、寝台車に故人様をお乗せし移動します。
ご安置する場所は、ご自宅か、専門の安置施設のいずれかを選びます。
ご自宅にご安置する場合は、故人様がお休みになるための十分なスペースと、室温を調整できるお部屋が必要になります。
なお、ご安置に適したお部屋がなかったり、マンションの規約などによりご安置できないことがあるため、注意が必要です。ご自宅に連れて帰りたい場合は、事前に葬儀社へ相談し、下見をしてもらいましょう。
ご逝去 1時間後〜翌日
ご葬儀の打ち合わせ
葬儀社の担当者と、ご葬儀の打ち合わせを行います。
ご葬儀を行う斎場や、ご葬儀の内容、費用などについて、詳しい内容を決めていきましょう。
打ち合わせでは、ご本人の生前のご要望や、ご家族のお考えを担当者に伝え、イメージ通りのご葬儀が行えるように相談しながら進めていきます。
ご葬儀の日程を決めるのもこのとき。火葬場や斎場の空き状況、参列者のご都合、菩提寺のご予定も考慮しながら決めます。ご葬儀の日程や斎場が決まったら、ご葬儀にお呼びする方々へ連絡します。
知っておきたい葬儀の基礎知識はこちらで解説
-
葬儀の流れと基礎知識
続きを見る
ご逝去 2~3日後
納棺
お通夜の3時間ほど前になったら、故人様のお体をお棺に納めます。
ただし故人様のお体の具合やご安置場所の状況によっては、お体を保全するために早めにご納棺してご安置することもあります。
長い入院生活などでお顔のご様子が生前の印象と異なる場合は、メイクを施すことで、皆様の思い出の中にあるお顔に合わせることができます。葬儀社に相談してみましょう。
お通夜
お通夜を執り行います。お通夜を開始する時間は、18時頃が一般的。
火葬式や一日葬など、ご葬儀の形式によってはお通夜を行わないご葬儀もあります。
ご逝去 3~4日後
告別式
告別式での喪主挨拶
お通夜の翌日に告別式を執り行います。告別式の開式時間は、10時~11時頃が一般的です。
告別式では、喪主から参列者の方へ挨拶を行います。
とくに喪主の挨拶は、上手くやれるか不安に感じる場面でもありますが、葬儀社の担当者と相談しながら進めていけば大丈夫。
喪主の挨拶のほかにも、ご葬儀当日の流れやマナーについて不安がある場合でも、信頼できる葬儀社であれば、心配はいらないでしょう。
火葬
告別式の閉式後、お棺を閉じて出棺します。ご家族様は霊柩車やマイクロバスなどで火葬場へ移動します。
火葬炉の前で最期のお別れをした後、お棺は火葬炉へ。
火葬が終わるまで、ご家族様は待合室で過ごします。火葬が終わったら、喪主から順に収骨をしてお骨を骨壷へと納めます。
初七日法要
本来はご逝去から7日後に行う初七日法要を、告別式の当日に早めて行う「繰り上げ初七日法要」を行うことが増えています。
繰り上げ初七日法要を行う場合は、火葬場からもういちど斎場へ戻り、法要を行います。
ご葬儀や初七日法要が終わって帰宅されたら、ご自宅に後飾り祭壇を設置して、四十九日法要の日までご遺影と骨壺をお飾りします。
ご葬儀 1週間後〜
ご葬儀後の手続き
ご葬儀後は、年金の手続きや葬祭費の申請など、様々な手続きが必要になります。手続きの期限は、ご葬儀から14日以内のもの、2年以内、5年以内など、それぞれ決まっています。
年金、葬祭費の他、世帯主の変更やマイナンバー、免許証、クレジットカード・・・やるべき手続きはいくつもありますが、漏れや遅れのないように進めていかなければなりません。
ポイント
手続きが不安な方は、ご葬儀後のアフターサポートが整っている葬儀社を選ぶのがおすすめ。ご葬儀後の手続きについても、無料でサポートを受けることができます。
四十九日法要・納骨
ご葬儀後は、四十九日法要の準備をします。ご位牌の用意したり、法要の日程、お食事場所の手配などを行います。
なお、納骨の時期に決まりはありませんが、四十九日法要が終わったタイミングでお墓へ納骨するご家族が多い傾向にあります。
ご家族のお見送りで後悔しないために
危篤やご逝去されたときに起きることや、ご家族のやるべきことをご紹介しました。「やることがありすぎて、ちゃんとできるだろうか・・」と、心配になった方もいらっしゃるかもしれませんね。
たしかにご葬儀は、専門的な言葉やマナーなどがたくさん。あらかじめ準備をしておかなければ、後悔の残るお見送りになってしまうことも。
でも、生前のうちにもしもの備えを十分にしておけば、ご危篤・ご臨終を迎えたときでも慌てたり失敗することなく大切な方をお見送りすることができます。
ご家族のお見送りを少しでも考え始めたら、まずは事前相談から始めましょう。
24時間365日対応の葬儀窓口です
ご葬儀の生前相談・無料見積りはこちら
(携帯電話からでも通話・相談無料)
お葬式のむすびす